前から撮りたかった美容・エステ・針治療シーンの撮影
今回は二人のモデルさんに協力してもらい、スタジオで美容・エステ・針治療シーンを撮影しました。先月から施術ベッドやスツール、タオルなどを一式買い揃えて、昨日、やっと撮影が実現しました!普段はなかなか撮れないシーンがたくさん撮れてとりあえず満足です(ビミョーな言い回しには訳が・・・)。
マッサージやエステ写真はとても綺麗だけど・・・
マッサージやエステシーンでは特に問題なく良い感じに綺麗な写真が撮れてとても満足です。最初はフットマッサージ、足つぼマッサージのシーンからスタート。いつもスタジオ撮影で使用している観葉植物をバックに置いて奥行き感を出してます。
フットマッサージ&足つぼマッサージ
施術役のモデルさんの顔が入るくらい引いての撮影と、手元&足下を少しクローズアップしたもの。
肩のマッサージシーン
施術する手元も親指でしっかり指圧してる感じがでてて良い感じかな。
ヘッドマッサージ・ヘッドスパ
患者役のモデルさんは顔100%は出さないようにというご要望でしたので、おでこと目元で切る構図で撮影。
ハンドリフレ
エステ&マッサージシーンの最後はハンドリフレのシーンです。もう少しアップで撮っても良かったかな?
エステとかヘッドスパの写真は良い感じなんだけど、針シーンはピントが思ったところになかなか合わず失敗写真が大量に!
問題の「針治療」のシーン
マッサージやエステシーンでは特に問題なく良い感じに綺麗な写真が撮れてとても満足でしたが、問題は「針治療」のシーン。冒頭で「ビミョーな言い回しには訳が・・・」とお話ししたのがこの件です。
AFが合焦しない(反応しない)
何がビミョーだったかというと、まず「針」自体にAFでピントを合わせるのが難しい!細くてAFが反応しない!!少しAFが反応範囲を広げて撮ってみたものの、やっぱり失敗写真量産でした( ̄0 ̄)ガーン
針が1本だけの時は上の写真のようにしっぱりピントが合ってるものも数枚ありました。
針を実際に刺しているシーンは構図が難しかった。施術する人の手(指)で針が隠れちゃうんですよね。もう少しアングル考えないと・・・。
一番の問題はこの写真。数本の針が刺されているところを撮ると、被写界深度が浅すぎてどれか1本の針にしかピントが合わないorz
今回の「針シーン」の撮影で問題だった点
被写界深度が浅すぎた
次にAFで撮影できたものでも、被写界深度が非常に浅くて、数本打たれている針のどこか1箇所にしかピントが合わない!
今回使用したレンズは「EF24-70mm F4L IS USM」と「EF 135mm F2.0L USM」の2本だったんだけど、このチョイスが失敗でした。ま、撮り方次第ではもう少しまともに撮れたのかもしれませんが、針治療のように繊細なものを撮影するときは、もう少し広い範囲にピントを合わせたいですよね。
こういう撮影でこそ使うべきだった「TS」レンズ
こういうときにこそ真価を発揮する「TSレンズ」を持ってるじゃないか!TSレンズとは「ティルト・シフトレンズ」のことで、建築写真や料理写真などで「歪み」が少なく「被写界深度」をコントロールできる特殊レンズです。
数年前に料理撮影とかで使おうと「TS-E 90mm f2.8」を所持していたのを、すっかり忘れていました!
TS-E 90mm
特殊なレンズでマニュアルフォーカスしかできないというデメリットがあるため、写真を量産するのには向かないレンズなのですが、こういうシーン(針治療のシーン)のように被写界深度を深くできるのはすごい魅力です。
まだ数回しか使用したことがないのですが、次回の撮影までにしっかりテスト撮影して準備したいと思います。